Light and Dark





「木野は自分の人生を変えるために、けじめをつけにいった」




けじめ……。



『そう……』



「俺はここの総長、龍牙 颯人 - ryuuga hayato - だ」



そう言いながら黒髪の、綺麗な顔立ちの龍牙颯人が近づいてくる。





ここって、


暴走族……?



『……っ』


「愛奈ちゃん、怖がらなくても大丈夫だよ。ここにいる人たちは悪い人じゃないから安心して?」


『……』


何も言わずに頷くわたしを見て陽向は優しく笑った。



そして龍牙颯人が目の前まで来て足を止めた。




目を見ると、色は真っ黒で吸い込まれてしまいそうになる。



暫らく見つめあって、先に言葉を発したのは龍牙颯人だった。




「愛奈、お前は何を抱えている……?」




< 34 / 49 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop