Light and Dark



「あ゛ぁ?」


『やめて』


しがみついた奴にギロッと睨まれたが、怯むことなく言い放った。



すると連れてこられた男を囲んでいた奴等は顔を見合わせた。



「そうだな~、たまには助けてやろうか~?」

「女に守られるなんて弱ぇやつだな~」

「ぎゃははははっ」


そう言いながら奴等は倉庫の中から出て行った。




『……』




倉庫から奴等が出て行き、少し時間が経ってからゆっくりと立ち上がった。


そして同じ年齢くらいの男と、少し前に暴行を受けていた男を、ゆっくり引きずりながらも部屋へと運んだ。




とりあえず少し前に暴行を受け、怪我が酷いほうの男から手当てをした。


その男は手当て中、顔を歪めることはあったが目を覚ます気配はなかった。


目立った怪我はなかったので手早く手当てを終え、後から連れてこられた男の手当てを始めた。





「ん……」


手当てが丁度終った頃、男はゆっくりと目を覚ました。

< 5 / 49 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop