Light and Dark
「あ゛ぁ?」
『やめて』
しがみついた奴にギロッと睨まれたが、怯むことなく言い放った。
すると連れてこられた男を囲んでいた奴等は顔を見合わせた。
「そうだな~、たまには助けてやろうか~?」
「女に守られるなんて弱ぇやつだな~」
「ぎゃははははっ」
そう言いながら奴等は倉庫の中から出て行った。
『……』
倉庫から奴等が出て行き、少し時間が経ってからゆっくりと立ち上がった。
そして同じ年齢くらいの男と、少し前に暴行を受けていた男を、ゆっくり引きずりながらも部屋へと運んだ。
とりあえず少し前に暴行を受け、怪我が酷いほうの男から手当てをした。
その男は手当て中、顔を歪めることはあったが目を覚ます気配はなかった。
目立った怪我はなかったので手早く手当てを終え、後から連れてこられた男の手当てを始めた。
「ん……」
手当てが丁度終った頃、男はゆっくりと目を覚ました。