Light and Dark
「え……?秀さん!?」
「お前……湊、か……?」
どうやら二人は顔馴染みだったようで、顔を見合わせて驚愕していた。
「なんで、湊が……?」
「俺は……黒蛇に捕まって……」
「!?…じゃ、じゃあなんで……」
そこまで言って男はわたしの存在に気づき、ゆっくりと顔を向けてきた。
「き、君は……?」
この男も湊と同様にわたしを疑っているのだろうか。
此処に連れてこられる人は疑い深い人ばかりだ。
「秀さん……この人は俺たちを助けてくれた人です」
『花崎愛奈』
そう思っていると湊が疑いを晴らすような言葉を言ったので、続けて自分で名前を言った。
「そうだったんですか…ありがとうございます。俺は藤山 秀樹 -huziyama hideki- です」