SOMEHOW
―第7話―

Rio

“ずっと待っててやるから”

その言葉に甘えてしまったの。



- Side Rio -



あのあと私は空き教室でずっと泣いていた。

止まったと思ったらまた溢れ出す涙は、涸れることがなかった。

泣いても泣いても、思い出すのは裕也君と・・・瑠奈ちゃん。



こんなぐちゃぐちゃな顔で文化祭の方に戻るわけにもいかないから、電話を掛けた。

でも、掛けた相手は由希じゃなくて―・・・




『もしもし、理緒ー?どこほっつき歩いてんだ?遅いぞー??』

「り、く・・・っ。」
< 100 / 217 >

この作品をシェア

pagetop