SOMEHOW
――ガラッ!



感傷に浸ってると、教室のドアが思い切り開いた。

そこにいたのはもちろん陸。

走ってきてくれたのか、少しだけ息切れしてる。



「・・・なにが、あったんだよ?目が、真っ赤。」


途切れ途切れに話す陸。

心配・・・してくれたのかな・・・。



「あのね・・・“遊び”を、終わりにしてきたの。」


言葉にしたらまた自然と流れ出した涙。

さっきからずっと泣いてるから、もう流れないと思ったのに。

涙は涸れないんだね。



「それって・・・どういうこと?」

「別れてきたの。・・・いや、“別れた”はおかしいかな。元々付き合ってる、っていう関係じゃなかったし。」


ホントは笑って話したかったんだけど、やっぱり言葉にするのは辛くて。

中途半端な苦笑いになっちゃった。




「そんな顔すんなよ。」

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