SOMEHOW
――あぁ、こんな想い、早いうちに消した方がいいよな。



彼女のことだけを考えてれば、いつか消えるだろう。

いつの日かそんなこともあったよなって、笑って言えるようになるよな。



こんなことを考えてたら、なんだか寂しさが倍になったような気がした。

今日は週末だし、彼女・・・瑠奈を呼ぼうか。

そしたらきっと心のなかも瑠奈でいっぱいになる。

理緒のことなんて、考えなくなるだろう。すぐにこんな想い、消えるだろう。




そう思って俺は瑠奈を家に呼んだ。




「急にどうしたの?」

「なんとなく、会いたくなったんだ。」

「もぉー、何それー。」
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