SOMEHOW
理緒に向いた意識を瑠奈に向けようと、俺は瑠奈にキスをした。

瑠奈はこんな俺を嫌がらずに受け入れてくれた。

何度も、何度も繰り返したキス。

好きだよ、瑠奈。



・・・こんな俺で、ゴメン。



しばらくたって、瑠奈が口を開いた。


「今日の裕也、なんか変だよ?」

「そう?・・・いつも通りだけど。」


笑って、誤魔化した。瑠奈も笑った。


「ならいいんだけどね。」


瑠奈はさりげなく俺の手を握ってきた。

小せぇなぁ、瑠奈の手。

理緒も・・・って、なんでこんなこと考えてんだよ、俺。
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