SOMEHOW
そうして私は陸に手を引かれるまま電車に乗った。

「ねぇー、ホントにどこ行くのー?」

「内緒。着けばわかるって。」


意地悪な笑みを浮かべながら言う。

そしてまた陸に手を引かれるまま電車を降り、駅を出て少し歩く。

・・・なんだかここ、知っているような雰囲気。

一度きたことあるような・・・そんな感じ。



そして着いた場所は・・・あの場所だった。



「ここだよ。」


陸がそういうと同時に視線を向ければ、目の前に広がる海。


そう、以前裕也君と来た、あの海。

前は夜だったから暗くて来るまでの道の景色をあまり覚えてなかったんだ。




陸との初デートも、海・・・?
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