SOMEHOW
俺はそういって理緒の眉間に人差し指を当てた。

驚く理緒と視線が交わる。・・・そんな理緒の顔を見てたらなんだか笑えてきて。



「「ぷっ」」



2人して同時に声出して笑いあってた。

うん、理緒はそうして笑っているほうが断然可愛い。

やばいな、こんな風に無防備に可愛い顔されると好きの気持ちが溢れそうだ。


そして俺は理緒の手を引いてそのまま電車に乗った。



「ねぇー、ホントにどこ行くのー?」

「内緒。着けばわかるって。」


そういって、意地悪な笑みを浮かべてみた。

理緒はなんだか困ったような顔をする。そんな顔も可愛いな、なんて思ってしまったり。

気がつけば目的の駅に着いていて、俺は理緒の手を引いて降りた。

そのまま駅を出て少しだけ歩くと、目の前に広がるのは・・・海。




「ここだよ。」
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