SOMEHOW
「少し寒くなってきたし、帰ろうか。」



そういって俺は理緒の手を引いて、来た道を戻った。

“悲しい顔させない”なんて言っておきながら、今日は俺が原因でそんな顔させてしまったんだ。


・・・ホント、俺って情けないよな。



今日のこの一件で、俺は理緒に嫌われていないか、不安で仕方なかった。

ゴメン。何度も謝るから。




嫌われてませんように・・・と、俺は何度もソレを願った―・・・。
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