SOMEHOW
そうして俺は由希と屋上で別れた後、急いで教室へ戻った。

階段を駆け下り、廊下を思いっきり走った。

放課後だからもう理緒は帰ってしまったかもしれないのに俺は走った。




今、この想いをそのまま理緒に伝えたいと思ったんだ。







――ガラッ！！




教室のドアを思いっきりあけて中へ入る。

だけどそこには誰もいなかった。空っぽの教室。

理緒の机を見ても、鞄が残っていなかったからきっともう帰ってしまったんだろう。


俺は溜め息を漏らしてしまった。




｢･･･んだよ･･･帰っちまったのかよ･･･。｣


走ったせいで息切れをして、さらに教室には誰もいないっていう始末。

なんか俺ってすっげぇ情けねぇなぁ。

とりあえず今日は俺も帰るか。






･･･明日、俺の想いの全てを告げるよ。
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