SOMEHOW
―第12話―

Yuya

想いの全てを、君に告げるよ。

奥底に沈めてしまう前に――・・・。



- Side Yuya -




朝、俺はいつもより早く登校した。

理緒に話しかけるタイミングを掴むために。

だって友達と話し始めちゃったら、俺が話しかける隙なんてなくなっちまうだろ?



俺が教室についてから15分くらい過ぎた後、理緒が教室に入ってきた。

よし、一人だ。話しかけるなら今だよな。


「・・・理緒っ!」


突然話しかけた俺に驚いた様子を見せる理緒。

だけど無視はしなかった。・・・よかった。


「何?」


不思議そうに首を傾げながらこっちを見つめてる。

そんな風に見つめられるとなんだか緊張してきた。



あぁー。こんなんで緊張してたら俺、告白する時どーなるんだろ。
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