SOMEHOW
「待たせてゴメン。」

「いいよ。それより話って何なの?」



軽い雰囲気で問いかけてくる理緒。

朝と同じように、首を傾げながら不思議そうな表情をしてる。

そんな理緒を俺はまっすぐ見つめて、口を開いた。


「今から言うこと、信じられないかもしれないけど、マジだから。・・・真剣に聞いてくれよ?」


答える代わりに、一つ頷いた理緒。

俺と理緒の視線は、交わったまま。



「俺は、瑠奈と別れたんだ。原因は瑠奈の浮気だったんだけど・・・。
それと同時に、俺も自分自身、別の好きな人がいるって気づいたんだ。」



「別の、好きな人・・・?」




「そう。



・・・俺は、理緒が好きなんだ。」
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