SOMEHOW
俺はありえないくらいに緊張している。

言葉を噛みそうでゆっくり話すことしか出来なかった。

手は汗で湿ってるし。情けない・・・。

心臓がドキドキドキドキ、心拍数を上げて大きく動いてる。

理緒を見ると、大きく瞳を見開いて驚いてた。

・・・そりゃそうだよな。

別れたって報告されたあとに、いきなり好きだって言われたら誰だって驚くよな。

しかも理緒には彼氏がいるんだから、尚更だよな。

だけど俺はそのまま続けた。



「たぶん、遊びで付き合い始めてから、理緒に惹かれ始めたんだと思う。」

「・・・・・・。」


理緒は黙ったまま、驚いた瞳をこちらに向けてる。

・・・驚きすぎで声も出ないのか?



「なぁ・・・陸と付き合うのやめて、俺と付き合えよ。」
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