SOMEHOW
理緒は驚いた顔をして視線を陸に向け、声を発した。

俺は無言で視線を陸に向けたけど、理緒を抱きしめたままの体勢だ。



「一体何してんだよ・・・?」


陸の声は怒りに満ちた声をしていた。

思いっきり俺をにらんでる。

・・・自分の彼女が他の男に抱かれてたら、誰だって怒るよな・・・。

理緒も俺を突き放そうと俺の腕の中でもがいているけど、俺は離してやらない。

さっきよりもきつく抱きしめた。

困ったような表情をして俺を見つめてきたけど、俺はその視線を逸らして陸を見つめた。


陸に対抗するように思いっきりにらんでやった。


「・・・ただ話してただけだけど?」


挑発するような話し方で、言ってやった。





「話してただけなら、抱きしめる必要はないだろ。」
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