SOMEHOW
そういって陸は俺達に近づいてきた。

そして俺と理緒を思いっきり引き離し、理緒を抱きしめた。


「俺が告白してたんだよ。なぁ、理緒?」


陸が理緒を抱きしめてることにムカついて、思わず言ってしまった。

今もすげぇ、イライラしてる。

理緒は何も言わず下を向いてしまった。

陸は思いっきり驚いてる。視線を俺に向けて、瞳を見開いてる。

しかも“やばい”って顔してる。

そして俺の心臓はドキドキと心拍数を上げていく。

胸張って言ってるフリしたけど、本当はすげぇ緊張してんだよ。




「そんなの聞く必要ないよ、理緒。・・・帰るぞ。」



そういって理緒の手を引いて陸は帰って行ってしまった。

理緒はチラっと俺の方を向いたけれど、すぐに陸の方に向き直して帰ってしまった。

そうして屋上に一人取り残された俺。





・・・俺、振られるのかな。
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