SOMEHOW
―第3話―

Rio

目の前のことが全てで、

後先なんて考えてなかった。



- Side Rio -




「いらっしゃい。」

「おじゃましまーす。」



今日も裕也君と一緒に過ごす週末。

嬉しくて嬉しくて、自然と笑みがこぼれる。

この瞬間だけは、私だけの裕也君だもんね。


「何してたのー?」

「んー?テレビ見てた。」


部屋に入ると、つけっぱなしのテレビ。

お笑いの人たちがテレビの中で、何か言っていた。

裕也君はそのままテレビの前に座る。

まだちょっと慣れない私はどうしたらいいのかわかんなくて、その場に立ったまま動けずにいた。



裕也君はそんな私に気づいたのか、こっちをじっと見つめてた。

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