SOMEHOW
「今日の放課後、屋上にきてくれない?話したいことがあるんだよね。
・・・もしかして今日、用事あったりとかする?」


まさか裕也君からそんな誘いがくるなんて思わなかった。

“話したいこと”って・・・なんだろう?

裕也君が私に話さなきゃいけないようなことなんてあったっけ?

でも、私の頭に“No”なんて言葉、あるわけないよ。

裕也君からの誘いだよ?何があったって他は断っちゃうよ。

・・・って、こんなこと考えちゃうなんて、私はまだ裕也君が好きなんだ・・・。

やっぱり裕也君を目の前にすると、切ないほどに思い知らされるよ。


「・・・いいよ。屋上で待ってればいいんだよね?」


そう返事をすると、少し安心したような顔を見せた裕也君。

裕也君もやっぱり緊張していたのかな?


「おう。それじゃ、また放課後に。」


そういって裕也君は席に戻っていった。
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