SOMEHOW
私は今あったことが現実に感じられなくて少しの間そこに突っ立っていた。

裕也君と話すなんて、あまりにも久しぶりすぎるから･･･。


｢なぁーに、ボーっとしてんのっ！！｣

｢痛っ！｣


そのままボーっと突っ立ってたら、後ろからタックルをくらった。

私にこんなことをしてくるのは、1人しかいない。


｢もぉー由希。思いきりタックルしてこないでよね。痛いんだよー？｣

｢ごめんごめん。だって今の理緒、意識がどっかに吹っ飛んでたみたいだったからさー。｣


笑いながら由希は自分の席に戻っていった。

もぉー。ホントに痛いんだから･･･。

私は背中をさすりながら、自分の席に着いた。



私の頭の中は、今も裕也君との会話がリピートされてる。

“話したいこと”って･･･ホントに何なんだろう･･･。

すっごく気になる。って、放課後になればわかることなんだけどさ。
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