SOMEHOW
―キーンコーン・・・カーンコーン・・・―



いつの間にか今日の最後の授業の終わりのチャイムが鳴っていた。

・・・やばい、今日の授業の記憶が全然ないよ・・・。

私の頭の中は一日中、裕也君の言葉で埋め尽くされてたんだ。


あぁー・・・たったあれだけの会話でこんなに埋め尽くされて・・・

放課後の会話とか、私の頭の中はどうなるんだろ。なんか危ないなぁ。


クラスの皆は帰りの支度をしていたり、荷物を持って即行帰宅したりしてた。

私はそのまま何も持たずに約束したとおり屋上へ向かった。



屋上はとても静かで誰もいなかった。裕也君もまだいないみたいだ。


風の音だけが静かに耳に響く。

心地良いような、心を乱すような。



これから裕也君に何を言われるんだろう、って考えると心臓がドキドキ、止まらない。
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