SOMEHOW
私は朝のように無意識に首を傾げていた。

すると裕也君は私をまっすぐ見つめて、口を開いたんだ。


「今から言うこと、信じられないかもしれないけど、マジだから。・・・真剣に聞いてくれよ?」


すごく真剣な瞳で言われたから、自分の表情が一瞬こわばったのが自分でもわかった。

さっきと同じ緊張がまたこみ上げてきた。裕也君の言動一つ、視線一つで私の全てが左右されるんだ。

私は緊張して声が出なかったので、答える代わりに頷いた。

視線は、裕也君と交わったまま。



「俺は、瑠奈と別れたんだ。原因は瑠奈の浮気だったんだけど・・・。
それと同時に、俺も自分自身、別の好きな人がいるって気づいたんだ。」





「別の、好きな人・・・?」
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