SOMEHOW
まさか陸がここにくるなんて思わなくて、驚いて思わず声を出してしまった。

裕也君は相変わらず無言のまま、私を抱きしめている。


「一体何してんだよ・・・?」


陸の声はすごく怒ってるような感じがした。

裕也君に視線を向けてる・・・というか、にらんでいる。

そういえば、私は今裕也君に抱きしめられてるから・・・怒るのも当たり前だよね。

私は陸と付き合ってるのに。

このままじゃダメだと思って私は裕也君から離れようと思ったけど、裕也君は離してくれなかった。

しかも、さっきよりも強く抱きしめられた。

どうしよう・・・裕也君の力になんてかなうはずないよ。

裕也君に目線を送って訴えようとしたけど、裕也君は私から視線を逸らして陸を見つめた。

見つめたっていうか、にらんでる・・・?
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