SOMEHOW
「そんな嫌そうな顔しないでよー。せっかく理緒にとって、いい情報が入ったのに。」



由希は情報通で、いつも噂をいち早く入手する。

たしかに“いい情報”ってのが気になるけど・・・



「どうせ単なる噂でしょ?」



その言葉を聞いてまたニヤリと笑う由希。

・・・一体何なのさ??



「裕也君のことなんだけどなぁー・・・聞きたくないの?」

「えっ!?」



急に由希の声量が落ちたと思ったら、“裕也君”の名前。

私は顔に熱が集まるのを感じた。


“裕也君”とは、同じクラスの高橋 裕也(タカハシ ユウヤ)くんのことで、すごくかっこよくて、私にとっては王子様的存在!!!

・・・私の、好きな人。

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