SOMEHOW
「ねぇ、いつか2人きりで、外を歩きたいなぁ。」



ふと、こぼしてしまった私の気持ち。

“遊び”のくせに贅沢なことを言い過ぎたかな?

でも今更言ったことを取り消したりなんか出来ないから、俯いてごまかしてみたり。

何も言わない裕也君が今何を考えているのか、ちょっと不安になってきた。


これは、ごまかすべき雰囲気か?!


「・・・なーんて、冗談言ってみたりしてー。」


一応笑ってごまかしたけど・・・何か言ってよ、裕也君!

って思ってたら私に向けられた視線。



「行ってみたい所とか、あんの?」

予想外にも裕也君はふわって笑って聞いてきたから、思わず顔が赤くなってしまった。

・・・ってか、場所を聞いてきてくれるってことは、ちょっとはその気があるってことかな?


「んとねぇ・・・行ってみたい場所ならたくさんあるよー?」

「たくさん?」

「そう、たくさん!」


くすくす笑いながら話す裕也君。

か・・・可愛いよ、笑顔がっ!!

裕也君となら、何処に行っても楽しいだろうからいろんな場所に行ってみたいなぁ。

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