SOMEHOW

Yuya

お互いの想いが重なり合って、

初めてするキスは極上に甘かった。

言葉では言い表せないほどの

幸せに満たされたんだ。



- Side Yuya -



屋上から帰るときの気分は最悪だった。

少しだけ雨にも濡れてしまったし。

・・・理緒はやっぱり陸を選んだんだよな・・・?


ゆっくりと階段を下りて、教室へと歩く。

教室のドアの前に着くと教室の中に一つの影があることに気づいた。

あれはもしかして・・・


「理緒・・・?」


そう問いかけると、こちらを振り向いて驚いた顔をした。

理緒の身体はかすかに震えているように見えた。




「裕也君・・・っ。」
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