SOMEHOW
俺は理緒に少しずつ近づいた。

だんだんとはっきりしてくる理緒の姿。

すると目に入ってきた、理緒の肩にかかる学ラン。

あれって・・・陸のだよな・・・?

でも、なんで学ランなんてかけてんだ?

目を開いてしっかりと理緒の姿を捉える。

俺の目に入ったのは破られている理緒の服。



「えっ・・・なんでそんな格好して・・・っ?!」


俺と理緒が屋上で別れて、まだ数十分しかたってないよな。

この短い間に一体何があったんだ?

俺は心配になって、理緒に触れようとした。

・・・が、理緒の身体はビクッと強張って、俺から一歩遠ざかった。






何で・・・?
< 206 / 217 >

この作品をシェア

pagetop