SOMEHOW
―第4話―

Rio

私が言った何気ない一言を、

覚えてくれてたなんて思わなかった。



- Side Rio -



週末になり、今日もまた裕也君と2人きりで会える。

最近はコレが日常になりつつあるんだよね。

すごく嬉しいんだけど、気になるのはやっぱり彼女とどうなったのかってこと・・・。



遊びはじめて結構経つけど、私は何一つ知らないんだ。

裕也君も私にその話は一切しないから、きっとわざとその話題を避けてるんだと思う。

だから私からは何も聞かない。

鬱陶しい女だな、って思われてこの関係を切られるのが嫌なんだ。



最近はそんなことばかり考えてる。



この関係を、壊したくない。

壊れるのが、怖い。

裕也君から、離れたくない。
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