SOMEHOW

Yuya

少しずつ惹かれている自分。

だけど付き合ってる彼女がいる自分。


答えは今も、出ないまま。



- Side Yuya -



週末になり、今日は理緒と約束の日。

だけど今日はちょっといつもと違うことをしたくて、理緒に電話をかけた。



『もしもし?』

「あ、理緒?」

『うん、どうかしたの?裕也君。』

「今日のことなんだけどさ、会う時間、夜に出来ねぇかな?」

『・・・うん、いいよ。』



今の返事、なんだか寂しそうな声だったな。

でも今日は理緒に喜んでもらいたくて、時間を夜にするんだ。

夜までちょっと我慢してろよ?理緒。




そうして俺は電話を切った。

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