SOMEHOW
「どれもおいしいーっ!あぁ、幸せだわー。」



由希はさっきから食べ物を買ってばっかり。

焼きそばに、たこ焼きに、ポテトに、唐揚げに・・・

一体由希の体の何処にそんなに入ってるのさ!?


「もー、食べてばっかりじゃなくてさー、次は教室の方まわろー??」


そういって、教室棟の方を向いたら目に入った2人。

楽しそうに笑う、瑠奈ちゃんと裕也君・・・。

思わずまた反対方向を向いちゃった。



「や・・・やっぱりまだなんか食べようかなー?」


私、うまく笑えてたかな?

一瞬引きつっちゃったような気がしちゃったけど、きっとバレてないよね。

あぁ、本当についてない。

楽しい楽しい文化祭なのに、なんでこんなに胸を締め付けられなきゃいけないの?


仲良さそうな2人なんて見たくなかったのに。
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