SOMEHOW
陸が私を抱きしめる力が、少し強まった気がした。

というか、やめろって・・・どういうこと・・・??




「俺・・・理緒が好きだ。」

「・・・っ!?」




えっ・・・なに?陸が、私を・・・好き?

なにそれ?ここでそんな冗談言わないでよ?



「もー・・・そんな冗談言わないでよ・・・。」

「冗談なんかじゃねぇよ。」


抱きしめていた腕の力がぬけたと思ったら、肩を掴まれてまっすぐ視線を向けられた。


「最初は諦めようと思って、理緒を応援してたけど・・・最近の理緒は辛そうな顔ばっかりだし。
そんなんだったら、応援できない。それに俺も、自分の気持ち諦めきれないし。」



視線が、痛かった。

だから私は視線を逸らそうと思ったんだけど、まっすぐ見つめる陸から逃げることが出来なかった。
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