SOMEHOW
一瞬、言うのを躊躇った。もうそばにいられない寂しさがこみ上げたけど・・・

これ以上胸が締め付けられるのは耐えられなかった。

裕也君のそばにいるのに、彼女といる姿を見るのは辛すぎるから。

それなら、遠くから見ていたほうがまだ痛みが小さい気がする。




「もう、続けられない・・・。ごめんね。」


最初は自分から別れを告げるなんて、思ってもいなかったのに。

こんなにあっさりと自分の口から告げられるんだね。


好きだからこそ、
裕也君は彼女と幸せになって欲しいし。

好きだからこそ、
これ以上そばで彼女を見るのは辛い。

好きだからこそ、
別れを告げるべき時なんだ。




「もう迷惑かけないから・・・。」
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