不器用な僕たちは……
覚悟しときな
今日は久々に陣に誘われて図書館へ
『どうしたの』
『ん?』
『誘ったのには訳があるんじゃないの?』
陣はうーん……と言って腕を組みながら
『それがな』
と言って話し始めた
…………
『えぇ⁈じゃあ古橋先生は杉山先生と兄弟なの⁈』
『ばか声でけーよ』
『ごっごめん……いや、
でもさ…名字違うじゃんっ』
『元々養子だから名前は杉山先生の希望で変えなかったんじゃないの?』
うそ……
こんなのって………
『こんなのってあんのかねぇ〜』
『スゴいよな
血の繋がってないっつっても兄弟だもん
しかも同じトコに働いてるって……』
また陣はうーん…と言って
『とられないようにな』
『はっ?』
『だって血が繋がってないんだぜ
もしかしたら
もしかしてじゃなくてもう、杉山先生ツバサのこと狙ってるかもじゃん』
『ないない…』
そう言って笑ってたモノの
アタシもそう思ってしまっていた
だって同じトコに働いてるなんて
もしかしたら先生は1人暮らしって言っていたけど杉山先生と住んでるのかも…
先生だったら良いお兄さんになると思うしなぁ~…
はぁ~……