不器用な僕たちは……


『金原さん』







聞き覚えのある声







この声を聞いてるととても落ち着く









振り返るとそこには


















『古橋先生⁈』











うそ………












『なんで……?』













『この近くに用事があったんだ

で、野球やってるって聞いたのにやってなかったから学校の周りを拝見中……

…金原さんはなにしてんの?』











『え……こ、壊れた花壇の修理…かな…?』













『1人で?』











『うん』













『じゃあ俺手伝うよ』











『え⁈いいよ!そんなの悪いし!』



ウソ!やって欲しい!










『大丈夫 だって俺、今日暇だし
だから手伝うよ
なにすりゃ良い?』















よっ………









しゃーーーーーーーー!!!!!♡♡










『えっと…じゃあ一緒に草取りをやって?』









『了解』










『やっぱ元野球部だから野球気になるの?』










『うん やるより見るのが良いんだ


……てか…俺金原さんに野球部だったって言ったっけ?』














『あぁ、恵那ちゃんから聞いたの

昨日文具店によったらバッタリ会っちゃって』












『じゃあ恵那と俺が……』












『血の繋がってない兄弟だと知ってます』








『そっか……
てか、金原さんの言ってた文具店って定方文具店のこと?』











『うん!そうだよ~ここから近い』









『今日そこの買い物頼まれたんだよ、恵那に

俺のこと前からパシリにばっか使ってて……

しかも今日ここで野球あるって言ったの恵那なんだ


絶対知らないくせに言ったんだよな…』












恵那ちゃん前はこき使ってた~なんて言ってたけど、今でも十分使ってる笑











ん?








『…あ……』











昨日恵那ちゃんに今日学校来るって言ったよーな……









もしかして…恵那ちゃんアタシと先生会わせるために……










『ん?どうした?』









『なっなんでも!』











違ったとしても感謝するよぉ〜!!!!












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