不器用な僕たちは……
…澪…








『…寒いぃ……』









やっぱ翼さん忙しかったんだ…










でも、送ってってくれるって言ってたし………











『翼さん……』










もう周りはスゴイ静かだよ










翼さん…










待つよ、アタシ待つから…









絶対に来て…?
















……………













『澪!!!!』












大きな声で目が覚めた











いつの間にか寝ちゃったんだ……











眠い目をこすると翼さんがいた









『翼さん…』











『ごめん、待たせた………』










今何時だろ?







当たりを見回すともう真っ暗






『澪……ホントにごめん…』






『翼さん、今何時?』






『……6時…30分…』






じゃあ…アタシ…30分位寝てたんだ…







『翼さん、だったらアタシそんな待ってないよ☆』






『…?だって今日は水曜日で澪の学校特別日課じゃ…』






『それはいつもの話!
今日は月曜が早く終わったから特別日課じゃなくて5時位に授業が終わったの』








一瞬疑うような顔をして






『ホントに?』







『ホント~…に!』






安心した顔になった








『良かった』









やっぱり翼さんは笑顔が1番だよ









『翼さん、送ってってくれるんだよね』








『もちろん』











今日もいつもみたいに翼さんはアタシを送ってってくれた






また明日も会える…






3日連続で…⁈









幸せ…♡










ほらね、待つのなんて苦じゃない







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