【短編】羽根月
新しい生活は予想以上に幸せだった。
毎日、新しい彼女を発見する。
知らなかった彼女に出逢える。
毎日、彼女を惚れ直して
毎日、彼女への愛が深くなっていった。
里茉は多少の記憶障害はあっても、あの時のようにすっかりオレを忘れてしまう事もなかったし
病状は安定していたように思えた。
里茉と暮らし始めてすぐに
オレは里茉に内緒で車の免許を取る為に教習所へ通い出した。
あと一ヶ月もすれば、オレは18歳になる。
免許が取れたら里茉を何処かに連れて行ってあげたいって思ってたんだ。
きっと喜んでくれるよな?
里茉の喜ぶ顔が見たいんだ。
サプライズ狙い。
そう思うとワクワクしてきて
毎晩、里茉が眠ったことを確認してから、オレはこっそり起きて必死に勉強してた。
「…ぃち、大地っ!」
里茉の声でオレはうっすら目を開けた。
「大地、起きてよ!昼からバイトでしょ?もう11時だよ」
「ん―…起きる…」
「もう!寝過ぎよ!」
「うん…ゴメン」
勉強してて夜更かししたとは言えず、オレは眠い目を擦りながら起きて、里茉が作ってくれた朝食にしては遅い食事をとった。
「ねぇ大丈夫?」
毎日、新しい彼女を発見する。
知らなかった彼女に出逢える。
毎日、彼女を惚れ直して
毎日、彼女への愛が深くなっていった。
里茉は多少の記憶障害はあっても、あの時のようにすっかりオレを忘れてしまう事もなかったし
病状は安定していたように思えた。
里茉と暮らし始めてすぐに
オレは里茉に内緒で車の免許を取る為に教習所へ通い出した。
あと一ヶ月もすれば、オレは18歳になる。
免許が取れたら里茉を何処かに連れて行ってあげたいって思ってたんだ。
きっと喜んでくれるよな?
里茉の喜ぶ顔が見たいんだ。
サプライズ狙い。
そう思うとワクワクしてきて
毎晩、里茉が眠ったことを確認してから、オレはこっそり起きて必死に勉強してた。
「…ぃち、大地っ!」
里茉の声でオレはうっすら目を開けた。
「大地、起きてよ!昼からバイトでしょ?もう11時だよ」
「ん―…起きる…」
「もう!寝過ぎよ!」
「うん…ゴメン」
勉強してて夜更かししたとは言えず、オレは眠い目を擦りながら起きて、里茉が作ってくれた朝食にしては遅い食事をとった。
「ねぇ大丈夫?」