わたしから、プロポーズ
最愛の恋人


私には、一生一緒に居たい人がいる。

側にいて、側にいてもらって、愛して愛されて…。

そんな人がいる。

それは、付き合って3年になる恋人、瞬爾(しゅんじ)の事だ。

伊藤瞬爾、33歳。

私より5歳年上の営業課長。

私は、瞬爾と同じ職場の同じ営業部で働いている営業ウーマンだ。

大手電機メーカーの本社で、法人営業という“花形”のポジションに立っている。

そこで瞬爾は、私のライバル課の課長をしているのだった。

ただ、ライバルといっても足を引っ張り合うのではなく、お互いを刺激し合う関係。

だから、違う課といえども、瞬爾には仕事の上で教えてもらう事は多かった。

そして、自然と距離も縮まっていき、いつしか恋人同士になったのだった。

そんな瞬爾とは、いまや社内では公認の仲で、現在同棲中。

きっと、近い未来に言ってくれると信じている。

そう、プロポーズの言葉を…。

< 1 / 203 >

この作品をシェア

pagetop