生徒会長は魔法使い!?
『それで、どうしてここへ?』
あたしは、飾られた宝石達を眺めなが
ら聞いた。
「このパソコンで、探すのよ。」
と、パソコンに手を置いた。
「なるほど、図書館によくあるあれ
と同じ使い方ですね。」
ん?この人達何話してるのかな?
あたしは本とか読まないから
わかんないや。
真木「そうよ。今回は何を探しているんだっけ?」
真木先輩はパソコン画面の前に座った。
『【忘れ魔法】の資料です。』
真木「忘れ、ま、ほうっ…と。」
カチャカチャと素早く打ち、
カチッと最後にクリック音がした。
真木「あったわ。送信っと。」
さらにもう一度クリック音がした。
すると突然パソコン画面の隣に置いてある透明なケースの中に一冊の本が
現れた。
『わっ!すごい。』
「すごい技術ですね。」
「図書担当の卒業生が制作したの。
この部屋も、魔法の力で作られている
わ。
だから、悪魔や生徒会員、魔法使い
にしか見えないわ。
【魔法使いの部屋】は、元々ある
部屋だから、隠し扉が必要だったのよ。」