生徒会長は魔法使い!?

そいつは慌てた様子などなく、
当然のように言った。

高尾「あれは、みなみが泣き出した
から慰めただけで、俺が泣かせた
事実はない。」

「泣き出した…?」

高尾「そうだ。実験が成功した時だ。
あいつは笑顔で泣いていたぞ。」

…つまり、感動したという訳なのか?

「いや、だからといって慰めに抱きしめるのには納得いきません。」

高尾「なぜだ、俺は衝動的に…」

なんだ、

なんなんだ、

むかつく。

みなみが好きなのか…?

こいつ。

俺だ。

抱きしめていいは俺だけだ。

「…先輩はみなみが好き、という
事ですか?」

睨むように聞いた。

高尾「ち、違う。」

慌てやがった。

確定だな。

「それなら…


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