生徒会長は魔法使い!?
☆銀の鍵☆
ーー第2の魔法使いの部屋
あたしは静まり帰った廊下を
パタパタ走り、角にポツンと見える
扉を開けて部屋に入った。
『はぁ、はぁ…銀の…銀の鍵。』
パソコンの机後ろに飾られている
宝石達のなかから、必死に銀の鍵を
探す。
『これでもなくて…これ?
いや違う…』
銀の鍵は見つからない。
『あぁっ、もう!早くしないと…
どうなるかわからない‼』
そう、高尾先輩が怒鳴るなんて、
初めてのことだった。
《早く!!》
その言葉は、一刻を争う事態だと
いうことを表していた。
あたしみたいなレベル1魔法使いには
なんの事だかわかんないけど…
銀の鍵を見つければ、
悪魔を倒せる。
これだけはわかるんだ。