生徒会長は魔法使い!?
「…なんだ、そんなこと?」
佐野君は、頭を手でくしゃくしゃっと
しながら言った。
『えっ?そんな事って…』
あたしはばっと顔をあげた。
「だってさ、俺が銀の鍵をもってたんだよ?赤羽があのまま探してても、
見つかるはず無かっただろ。」
佐野君は、あたしに優しくいった。
『そっ…
そう…かも、しれないけどっ。』
あたしはそれに反抗した。
「いいの。
そういう事にしといてよ。
俺がいいって言ってんだから。」
佐野君は、あたしの髪の毛を
くしゃくしゃにした。
『うん。ありがとう。」
これでいいんだ。
そう確かめるように、
佐野君は笑った。