生徒会長は魔法使い!?
『本当はね、銀の悪魔…ガブリエルを倒す時に銀の鍵を見つけたのは、佐野君で、あたしじゃない。』
遼君は、まだ背を向けて何も言わずに、
肩を少しだけ動かした。
『だから…あたしは、
レベル2になる力、持ってないんだ。』
遼君はまだ前を向いて、
黙っていた。
『このままでいいのかな。
あたし、魔法使いとして、力不足なんじゃ
ないかっ…て』
「だからなに?やめる?」
遼君は、いつもの口調できいた。
『えっ?そうじゃないけど…』
あたしは遼君の背中に言った。
「みなみ。」
遼君は、ゆっくりふりかえった。