生徒会長は魔法使い!?

へっ?

立ちかけた体制のまま、
ボーゼンと手のひらの
物を見つめていた。

「それ、俺がみなみに買ったヤツ。
…仕方ない。それ使え。」

『う、うんっありがと。』

あたし達の会話は
“あわてんぼうのサンタクロース”
のイントロに消された。

大きな袋、小さな箱が手の上を回り、
あたしの、遼君からもらうはずだった
プレゼントもみんなの手に回ってゆく。

あたしの手の上にも緑や赤の物が
次々まわり、誰のかわからない
ワクワクした気持ちがこみ上げる。
< 203 / 253 >

この作品をシェア

pagetop