生徒会長は魔法使い!?
へっ?
立ちかけた体制のまま、
ボーゼンと手のひらの
物を見つめていた。
「それ、俺がみなみに買ったヤツ。
…仕方ない。それ使え。」
『う、うんっありがと。』
あたし達の会話は
“あわてんぼうのサンタクロース”
のイントロに消された。
大きな袋、小さな箱が手の上を回り、
あたしの、遼君からもらうはずだった
プレゼントもみんなの手に回ってゆく。
あたしの手の上にも緑や赤の物が
次々まわり、誰のかわからない
ワクワクした気持ちがこみ上げる。