生徒会長は魔法使い!?
最終決戦
遼 みなみ 高尾
対
悪魔 ルクレーシャス
ルクレーシャスは男の名だ。
「まずは俺が行く」
高尾がほうきに乗り、一直線に高速で飛ぶ。
コートのポケットに手を突っ込んで、
仁王立ちのルクレーシャスは構えることもせず、ただ高尾を見つめている。
高尾とルクレーシャスが1mほどの距離になった。
《悪いが手加減はしない》
ルクレーシャスは手のひらを高尾にかざした。
「何を…」
その瞬間、ルクレーシャスは手のひらから稲妻のような光線を放った。
「うっ!」
高尾はその光線を受けるとほうきから投げ出され、地面に落ちる。
「高尾先輩!」
みなみが遠くから呼びかけるが、高尾は横になったまま動かない。
「…援護に行く」
遼がほうきにまたがる。
「待って!」