生徒会長は魔法使い!?
*⑸決意しました。*
11月、月曜日。
あたしは一昨日帰った後、ずっと考えて
た。でも、まだ。
何か大きな責任を背負うような気がして。
そして、
時は、昼休み。
「ちょっといいか?」
「う、うん。」
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魔法使いの部屋
「ここなら、誰にも聞かれないかと
思って。魔女についてなんだけど。」
本棚は既に入口を塞ぎ、
逃げ場はなくなる。
「…あたし、まだ、勇気っていうか…
責任を持てるか、わかんなくてっ。
それに…」
そういいかけて目をぎゅっと
つぶったとき。
「あせるな。
自分に聞いてみてごらん。
魔女になりたくないのかどうか。」
遼君は、ジリジリとあたしに
ちかよってくる。
あたしは、とっさに後ずさりをしながら、話し続ける。
「あの…楽しそうだなと思う。」
思った事を一つずつ
告げる。
「うん。」
さらに遼君は近づいてきて、
あたしは早くも壁にぶつかった。
遼君は、かべに片手をついて
小さいあたしを見つめてくる。