生徒会長は魔法使い!?
「でも、あの…決心がつかないっていうか。」
顔の横に遼君の手。
人を信じられなくなって
しまったのは、過去の記憶のせい?
いじめのせいなの?
遼くんの顔が目の前にあり、整いすぎて
いる顔立ちに、緊張さえ感じてくる。
「みなみなら出来るよ。
なんていっても、魔法使いの俺が認める
んだからね?」
真っ直ぐ見つめられて、
恥ずかしくて心臓が壊れそう
なのに、あたしの目は
遼君から離れられない。
「でも…あたしにできるかな?」
「出来る!俺を信じて。」
微笑している遼君。
それは…信じていいの?
あたしは、頷いた。