A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「なんだよ、何とかならないの!?」
どうして、悠も諒も動かないのか。
殺気は感じないが、明らかに、この状況は異常だ。
危害を加えられないにしても、美樹の身体に何かの悪影響があるかも知れない。
だがそんな彩のイライラをあざ笑うかのように、美樹に取り憑いたそれは、こっちをちらりと見た。
「・・・雑然とした混沌・・・その中で翻弄される者よ。我には取るに足りない事柄なれど・・・しばし、静観させて貰おう。覚めきらない眼を開くには丁度良い」
「はぁぁぁ!?」
「彩!」
またもにじり寄ろうとする彩を、悠がたしなめる。
「なぁんか、もっのすごくバカにされた気がするんですけど!?」
悠を振り返り、彩は声を荒げた。
悠はため息混じりに首を横に振って。
「バカにされても仕方ないよ。この方にかかれば、俺達なんて足元にも及ばない」
何言ってるんだ、と彩が言い返そうとした時、それはフッと微かに笑みを浮かべた。
どうして、悠も諒も動かないのか。
殺気は感じないが、明らかに、この状況は異常だ。
危害を加えられないにしても、美樹の身体に何かの悪影響があるかも知れない。
だがそんな彩のイライラをあざ笑うかのように、美樹に取り憑いたそれは、こっちをちらりと見た。
「・・・雑然とした混沌・・・その中で翻弄される者よ。我には取るに足りない事柄なれど・・・しばし、静観させて貰おう。覚めきらない眼を開くには丁度良い」
「はぁぁぁ!?」
「彩!」
またもにじり寄ろうとする彩を、悠がたしなめる。
「なぁんか、もっのすごくバカにされた気がするんですけど!?」
悠を振り返り、彩は声を荒げた。
悠はため息混じりに首を横に振って。
「バカにされても仕方ないよ。この方にかかれば、俺達なんて足元にも及ばない」
何言ってるんだ、と彩が言い返そうとした時、それはフッと微かに笑みを浮かべた。