A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「でもさぁ・・・」


 お腹に手を当てて、彩は言う。


「腹減った・・・って、うわっっ!!」


 彩の横に、いきなり昨日の老婆が現れた。
 思わず後ずさり、彩は老婆に言う。


「なっ・・・いきなり出てくんなよ・・・びっくりするじゃんか」


 すると、老婆は腰の後ろに手を組んだまま、アゴをくいっと振った。


「ついて来いって言ってるんじゃない?」


 彩の後ろに隠れるようにしながら、美樹は言う。
 老婆は回れ右をすると、歩き出した。
 2人は顔を見合わせると、老婆の後について歩く。
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