A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「ホント、愛想ねぇな」
「止めなさい彩。ここに入るんだってさ」
「美樹・・・あんたもいつまであたしの後ろに隠れてるんだよ」


 軽くため息をつきながら、彩は背中にへばりついている美樹を振り返る。


「あっ・・・あはは、だってアヤカシなんでしょ、このお婆さん」
「そうだと思うんだけどなぁ・・・」


 後ろ頭をポリポリと掻いて、彩は困ったように言った。


「何もかも中途半端なんだよねぇ・・・」


 ま、いっか、と彩は襖を開けた。
 すると、そこには二人分の食事が用意してある。


「わぉ! 食べていいの?」


 思わず喜んで、彩は老婆を振り返った。
 老婆はまた、表情をぴくりとも動かさずにこくりと頷く。
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