A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「やった♪ ありがとう婆さん!」


 スキップしながら彩が部屋に入ると、美樹は老婆と目が合った。


「あっ・・・あの、頂きます」


 まだどこか怖さが抜けきれていない美樹は、ギクシャクと言葉を紡ぎ出す。
 すると老婆は、深々と頭を下げて、姿を消した。


「ねぇ美樹、見てみて! 朝からめっちゃ豪華♪」


 早くも箸を持って、ウキウキ気分の彩。
 野菜や山菜、川魚。
 ご飯も炊き立てで、本当に美味しかった。


「なぁんか、何だかんだ言っても、至れり尽くせりって感じだね!」


 朝からどんだけ食欲があるんだ、と言いたくなる程、彩はよく食べる。
 美樹はそんな彩を見ながら、ふと思った事を聞いた。
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