A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「ねぇ彩。さっき、中途半端って言ってたよね? それって、どういう事?」
「あぁ、それね」


 彩は言って、味噌汁を一口飲んだ。


「あの婆さん、アヤカシかと思ったんだけど・・・そうでもないのかなって。でも、人間じゃないのは確かなんだよね」


 うーん、と、彩は腕組みをする。


「この場所もさ、現実世界でもないしアヤカシの世界でもない。だから、何もかも中途半端って言ったの」


 美樹はご飯を食べながら、ふうん、と彩の言葉を聞いていた。



☆  ☆  ☆



 朝食を食べ終えてそこから別段やることもなく、彩と美樹は近くの森に散策をしに出掛ける。
 木漏れ日が溢れる山道を2人して歩いていると、とても気持ちが良かった。
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